法華経提婆達多品に説かれている「竜女の成仏」を題材にした創作物語です。 法華経以前の教えでは、〝女性は仏にはなれない〟とされていました。しかし、提婆達多品において「竜女」が成仏を果たしたことで、男女を問わず、あらゆる人に仏性という清浄にして力強い生命が具わっており、即身成仏(凡夫の身に仏界の生命を顕すこと)できることが明かされました。 「信心に励めば、あらゆる人が即身成仏できる」ことを、竜女は自らの姿をもって私たちに教えています。