仏法を学ぶ

心に刻みたい御書の一節

信心実践の糧となる御書の一節を紹介します。

御本尊は「御本仏の御生命」

「日蓮がたましひをすみにそめながして・かきて候ぞ信じさせ給へ」(「経王殿御返事」、1124ページ)

<趣意>
御本尊は、日蓮の魂(生命)を墨に染めながして書きしたためたのである。信じていきなさい。

<解説>
御本尊は、御本仏である日蓮大聖人御自身の命そのものです。

大聖人は、成仏の種子である南無妙法蓮華経の大法を御本尊としてあらわされたことにより、万人が御本尊を信受することで、各人の胸中の仏界の生命を開いていける道をつくってくださったのです。

この御本尊を信じて、自行化他にわたる唱題に励むならば、誰人でも幸福境涯を開いていくことができます。御本尊には、広大無辺の力があるのです。

一閻浮提(全世界)の民衆のためにしたためられた御本尊であり、会館に御安置している御本尊も、私たちが家庭で拝する御本尊も、すべて大聖人の御生命と一体なのです。 われわれが信心をもって御本尊を拝していくならば、功徳は絶大なのです。

題目は「師子吼」

「南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや(中略)畏れ無きこと師子王の如くなるべし」(「経王殿御返事」、1124ページ)

<趣意> 南無妙法蓮華経は、獅子が吼えるようなものです。どのような病気が、題目を唱える人の妨げとなることができましょうか。妨げることはできません(中略)恐れのないことは、まさに師子王のようでありましょう。

どんな方策よりも「法華経の兵法」

「なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし(中略)ふかく信心をとり給へ、あへて臆病にては叶うべからず候」(「四条金吾殿御返事」、1192ページ)

<趣意>
いかなる兵法(どんな方策、戦いの方法)よりも法華経の兵法(=信心)を用いていきなさい(中略)深く信心をしていきなさい。あえて臆病であってはならないのである。