御祈念文の「祈念」とは、自分の心の中で真剣に祈っていくことです。
ここでは、2015年(平成27年)11月、世界宗教としての一層の発展を期して制定した「創価学会『勤行要典』」に沿って、「勤行」の方式と、「御祈念文」の内容を解説します。
なお、祈念とは「思う」ことですので、細かい表現にとらわれる必要はありません。御本尊への報恩感謝、三代会長への報恩感謝、広宣流布の祈念と回向の心こそが大切です。
初めに、
御本尊に向かい、鈴を打ち、諸天供養の意義も込めて題目三唱します。
(複数で勤行を行う場合は、全員で唱和します)
御本尊に向かい、最初の題目三唱をするなかに、諸天供養の意義を込めて唱えます。朝・晩の勤行、並びに会館等での勤行は、いずれも同じ勤行方式となります。
次に、
方便品を読誦します。方便品読誦の後、鈴を打ちます。
自我偈を読誦します。自我偈読誦の後、鈴を打ちます。
続いて、題目を唱えます。題目終了のときに鈴を打ち、題目三唱します。(導師のみ)
次に、「御本尊への報恩感謝」「三代会長への報恩感謝」「世界広宣流布の祈念と回向」の御祈念を続けて行います。
一、御本尊への報恩感謝
法華経の肝心・南無妙法蓮華経の御本尊に南無し、報恩感謝申し上げます。
末法の御本仏・日蓮大聖人に南無し、報恩感謝申し上げます。
日興上人に南無し、報恩感謝申し上げます。
と祈念の後、題目三唱します。(導師のみ)
創価学会の教義の基本は、日蓮大聖人を末法の御本仏と仰ぎ、根本の法である南無妙法蓮華経を具現された三大秘法を信じ、御本尊に自行化他にわたる題目を唱えることにあります。大聖人は、御書において、根本の法である南無妙法蓮華経を度々「法華経の肝心」と御教示されており、それを御本尊としてあらわされました。
ゆえに「法華経の肝心・南無妙法蓮華経の御本尊」に南無し、深く報恩感謝申し上げ、御本尊根本の信心を誓います。
また、御本尊をあらわされた日蓮大聖人を「末法の御本仏」と仰ぎ報恩感謝申し上げ、大聖人直結の信心を誓います。
さらに、日興上人が御本尊根本の大聖人の教えを正しく継承されたことに報恩感謝申し上げます。
一、三代会長への報恩感謝
創価学会初代会長 牧口常三郎先生、第二代会長 戸田城聖先生、第三代会長 池田大作先生を広宣流布の永遠の師匠と仰ぎ、その死身弘法の御徳に報恩感謝申し上げます。
と祈念の後、題目三唱します。(導師のみ)
今日の壮大な世界広宣流布は、牧口常三郎先生、戸田城聖先生、池田大作先生の「三代会長」の死身弘法・不惜身命の実践によって成し遂げられました。この世界広布の潮流を永遠たらしめ、師弟不二の精神を継承する上から、「三代会長」を「広宣流布の永遠の師匠」と仰ぎ、死身弘法の御徳に報恩感謝申し上げるとともに、その指導を実践し、その精神を受け継ぐことを誓います。
一、世界広宣流布の祈念と回向
世界広宣流布大願成就と、創価学会万代の興隆を御祈念申し上げます。
自身の人間革命と宿命転換を祈り、種々の願いが成就しますよう御祈念申し上げます。
(種々の祈念はここで行います)
先祖代々並びに亡くなられた会員・友人の追善供養のために。
(回向の中で鈴を打ちます)
と祈念の後、題目三唱します。(導師のみ)
次に、
世界の平和と一切衆生の幸福のために。
と祈念の後、鈴を打ち、題目三唱して終わります。(複数で勤行を行う場合は、全員で唱和します)
日蓮大聖人の御遺命である世界広宣流布を現実のものとした仏意仏勅の教団に連なっていることを自覚し、各自の誓願として「世界広宣流布大願成就」と「創価学会万代の興隆」を祈念します。
また、「自身の人間革命と宿命転換」をはじめ、種々の願いを祈念します。あわせて、「先祖代々並びに亡くなられた会員・友人の追善供養」を行います。
最後に、「世界の平和と一切衆生の幸福」を祈り、題目三唱して勤行を終えます。